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冬の低山ハイクも、温かく。ドライを高めるウエア選びこそが快適登山のカギ

寒い季節でも山を歩きたい。そんな登山者にとって、悩ましいのが寒さとの付き合い方です。

気温が低いからといって着込みすぎると、登りで汗をかき、休憩で汗冷えする——そんな経験をした人も多いのではないでしょうか。

この記事では、冬の低山(=積雪のない山)を快適に楽しむために知っておきたい「濡れ」と「風」への対策と、体を温かく保つためのレイヤリングの工夫を紹介します。

目次

冬の低山は気持ちいい。だからこそ、寒さ対策を考えたい

空気が澄み、遠くの山並みまで見渡せる冬の低山。都市近郊からもアクセスしやすく、週末の登山先として人気があります。しかし、雪がなくても冬の山は想像以上に冷え込みます。

たとえば、低山ハイクで代表的な高尾山の山頂では、12月の平均気温は約2℃。1月の平均気温は氷点下まで下がります。けれども、冬の寒さの原因は気温だけではありません。

寒い季節でも快適に歩くためには、「寒さの正体」を理解して、それに対応するウエアを選ぶことが大切です。

着込むだけじゃダメ。寒さに震えるのは汗と風のせい

寒さ対策にと厚手のウエアを着込むだけでは、逆に体を冷やしてしまうことがあります。じつは冬の低山で寒くなる原因は、「汗による濡れ」と「風」のふたつ。この2つが重なると、体は想像以上に早く冷えてしまいます。

汗による濡れが体温を奪う

汗の最大の役割は、体温調節です。運動によって体温が上がり過ぎると、体は汗をかいて熱を放散しようとします。汗が蒸発するときの「気化熱」によって体の熱が奪われ、体温の急上昇を抑えるのです。

しかし、冬の低山ハイクでは、この汗が裏目に出ることもあります。汗をそのままにしたり、濡れたウエアが肌に張り付いたりすると、体温がどんどん奪われることになり、体は冷えていく一方です。

風が、さらに冷えを加速させる

汗だけでなく、風も体を冷やす要因のひとつです。お風呂上がりに濡れた体で扇風機に当たると涼しく感じるのは、風が気化熱を促進するため。同じ現象が冬の山でも起こります。

風速1m/sごとに、体感温度は約1℃下がるといわれています。
※気温や湿度、個人差により感じ方は異なります。

気温が低く、乾いた風が吹く冬の山では、この「風」が体温を急激に奪うこともあるのです。

濡れと風にさらされる登山中の体

誰もが一度は“登りでは暑くて、休憩で震える”という経験をしたことがあるのではないでしょうか。その原因は、汗による濡れと風による冷却が重なって、体温が急激に奪われるためです。

【登山シーン別でみる体の変化】

登山シーン 体の変化
登り始め 運動による熱で汗をかき、体温調整が行われる
ハイクアップ中 ウエアが汗に濡れたまま風に吹かれ、体温が奪われる。動き続けているため寒さは感じにくい
休憩 動きを止めると、汗と風による冷えが一気に表面化。体が震えるほど冷えてしまうことも

汗をかいても、風に吹かれても、ドライなら安心

冬の低山ハイクでは、濡れを遠ざけて「ドライ感」を高めるレイヤリングが大切です。
ドライ感を高めるポイントは2つ。

  1. 肌がドライであること
  2. ウエアがドライであること

この2つを意識することで、体温を奪われにくくし、寒い季節でも快適に歩けます。

肌をドライに保つためのインナーウエアを着用

まず肌をドライに保つためのインナーウエアを着用しましょう。その上に、ベースレイヤーをレイヤリングします。

撥水性を備えたインナーウエアは、汗を通しながらも生地自体が水を含みにくく、ドライな着心地をキープ。ベースレイヤーが汗で濡れても、肌の濡れ感を大きく軽減してくれます。

ウエアのドライ感を高めてくれる行動保温着を選ぶ

登山では、かいた汗をスムーズに処理できなければ、ウエアが濡れたままになってしまいます。そんな状態では、たとえドライ系アンダーを着用していても、効果は薄れてしまいます。

この「ウエアのドライ感」を左右するのが、ミッドレイヤー(行動保温着)です。ミッドレイヤーには、保温力や通気性だけでなく、高い汗処理性能も欠かせません。

ベースレイヤーが吸って拡散した汗を、ミッドレイヤーがさらに吸い上げて蒸散させることで、乾燥が加速します。

ミッドレイヤーを保温性だけで選ぶと、かえって汗をかきすぎて体を冷やす原因にもなります。「保温しながら汗を逃がす」ことを意識して選びましょう。

冬の低山ハイクは、ドライなレイヤリングで温かく楽しもう

寒いからといって、冬の気温に合わせて着込みすぎると、かえってつらい登山になることもあります。大切なのは、ドライ感を高めるウエアを選び、上手にレイヤリングすること。

澄んだ空気と静かな森を感じながら、冬の山をもっと自由に。

濡れを遠ざけ、たしかな温かさを手に入れて、冬の低山ハイクを楽しみましょう。

ミッドレイヤーのラインナップ紹介

積雪のない低山では気温の低さもさることながら、「汗」と「風」による冷えが快適さを左右します。
ファイントラックのミッドレイヤーは、どれも“動きながら温かい”をテーマに保温性と汗処理能力を備えたアイテム。
行動スタイルや寒さの感じ方に合わせて、自分にぴったりの一枚を選びましょう。

ドラウトクロー

行動量の多い登山者に。
発汗してもムレにくい通気バランス
ドラウト®クロー

中厚手ながら高い通気性と速乾性を両立し、登りの発汗時でもムレを抑えて快適。
独自のドラウト®構造のニット生地で、一般的なフリースと比べて圧倒的な速乾性を備え、
半永久的な吸汗性でドライ感が持続します。
ハイクアップやアップダウンの多いコース、スピード重視の山行におすすめです。

ドラウトソル

気温の低い日や風の強い日に。
ゆっくりめに行動する登山スタイルにも。
ドラウト®ソル

肌面が嵩高い立毛生地で、空気をため込みながら汗をスムーズに拡散。
春夏のベースレイヤーと同等の汗処理能力を備えています。
冷え込みの強い日や、休憩の多い山行でも安心感のあるモデルです。

ポリゴンUL

確実な保温性と軽やかな着心地を求める登山者に。
携行保温着としても。
ポリゴンUL

独自のシート状立体保温素材「ファインポリゴン®」が、濡れに強いたしかな保温力を発揮。
通気性と速乾性に優れ、行動中の濡れや蒸れを軽減します。
軽量コンパクトに携行でき、風が強い稜線や休憩時の保温着としてもおすすめです。

ポリゴンアクト

寒がりな人や、体を冷やしたくない登山者に。
高保温×ドライの安心モデル。
ポリゴンアクト

「ファインポリゴン®」を、肌当たりのやさしい生地で包み込んだ、finetrackでもっとも温かいミッドレイヤーです。
保温性・通気性・汗処理能力・動きやすさを、高いレベルでバランスよく備えています。
たとえ濡れてもロフトを保って冷えを感じにくいため、寒がりな登山者にも心強い一枚です。

商品をご覧になりたい方や試着をしたい方は、ぜひお近くの販売店へお問い合わせください。
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