DRY LAYERING ドライを重ねる 5レイヤリング

あれば良かった、では遅い

「ロープは面倒くさい」と思っていませんか?

「大層だ」「面倒くさい」という声が聞こえてきそうですが、ロープの役割をあらためてみれば決してそうでないとファイントラックは考えます。
面倒くさいのなら、面倒くさくならない製品にすればいい。安全を守るためのロープだからこそ積極的に使えなくては意味がありません。軽量、コンパクトな高強力ロープを携行することで、行動の可能性はさらに広がっていくでしょう。

特長features

フィールドでのニーズに応えるロープ&システム

沢登り、カヌー、カヤックなどのウォータースポーツや、バックカントリースキーなどの サポートロープに特化したフローティングロープです。合成繊維最高レベルの強度を誇るイザナス®(超高強力ポリエチレン)を中芯に使用し、水に浮き、凍りにくく、強度を高めながらもロープ径を細く、軽量化した画期的な設計です。

※ポリプロピレンおよびイザナス®はナイロンに比べて水に濡れても強度がほとんど低下しない特長があります。

※2020年4月~「ダイニーマ®」から「イザナス®」へ日本製造における登録商標(名称)が変わりました。日本ダイニーマ(東洋紡とオランダDSMダイニーマの合弁会社)が製造しています。

強く、軽く、コンパクト

グラム単位での軽量化も考えられるアウトドアスポーツにおいて、十分な強度があり、細くて軽いフローティングロープは非常に優れたツールとなります。

フローティングロープ装着イメージ

水に浮き、凍らない

水に浮き、水分を吸収しにくいので濡れても重くならず、山や川、海ではもちろん、雪山などでも凍ることがなく安心して使うことができます。

実践からフィードバックされた機能

【ゴージュバッグ・スローバッグ】

エンドループ:ロープ全体に繋がっており、ビレイループとして使用できます/デイジーチェーン:ロープ全体に繋がっており、ビレイループとして使用できます/フローティングロープ内蔵:イザナスを中芯に使用したフローティングロープ
クイックレスキューベルト装着ホルダー:別売の「クイックレスキューベルト」に装着できるホルダー

【クイックレスキューベルト】

クイックリリース機構:腰に巻いてバッグを装着しておけば、いざというときに簡単にバッグのみ外すことができます

リニューアルポイント

  • ループ配置の見直しとバッグの口部分の新機構でロープ収納効率の向上と、確実なロックと非常に素早い開閉を実現
  • バッグ内構造を改良。ロープの出し入れがよりスムーズに
  • 厚みを抑え携行性が向上

こだわりの素材material

中芯にイザナス®、被覆にポリプロピレンの2層構造

イザナス®は合成繊維としては最高レベルの強度を持つ素材です。その強さは鉄の約8倍にもなり、防弾チョッキなどにも使用されるほどです。
その反面、非常にしなやかで、曲げ伸ばしを繰り返しても強度が落ちにくいのでロープに適した素材といえます。
このイザナス®をコアとして中芯に使用し、被覆にはポリプロピレンを採用することで、水面に浮き、水を含むことがなく、軽量でありながら強度が高く、伸びが少ないロープが完成しました。
一般的なナイロンのロープと比べ、水や雪の影響で見られる強度低下がほとんどないことも特長です。

※2020年4月~「ダイニーマ®」から「イザナス®」へ日本製造における登録商標(名称)が変わりました。日本ダイニーマ(東洋紡とオランダDSMダイニーマの合弁会社)が製造しています。

中芯にダイニーマ、被覆にポリプロピレンの2層構造

一般的なポリプロピレンのみで作ったフローティングロープで十分な強度を得るためには、かなり径を太くしなければなりません。一方クライミングで使用されるナイロン製の登攀用ロープ(ザイル)は、引っ張り強度や摩耗強度には優れていますが、重く、水に沈んでしまうためウォータースポーツでは扱いにくく、雪上では凍ることもあります。

使い方how to use

たとえば、こんな時にフローティングロープが使われています。

岩場・崩壊地等の通過に

岩場・崩壊地等の通過に登山・バックカントリースキー

登山中に通過する、「ちょっと危険だな」と感じるような岩場や崩壊地など、雪の急斜面や雪渓の通過などでバランス保持のサポートロープとして積極的に活用しましょう。特に力量に不安のあるメンバーがいる場合、一本のロープ、数本のスリングとカラビナをパーティ装備に加えることで、危険箇所の通過の安全性がぐっと高まります。装備として加えても苦にならない軽量コンパクトで、濡れても重くなりにくく、凍り付きにくいことも大きなメリットです。


徒渉時の安全確保に

徒渉時の安全確保に登山・バックカントリースキー・沢登り

沢登りではもちろんのこと、一般道の登山でも万一の増水時に徒渉を強いられることはあります。徒渉の失敗は致命的な事態に直結します。フローティングロープで確実な安全確保を行ってください。水に沈む一般的なナイロンロープと比較し、水中の障害物に引っ掛かりにくく、より安全です。


お助けロープとして

お助けロープとして沢登り

ゴージュバッグは出し入れがスピーディで簡単に遠くに投げることも可能。ちょっとした滝場で後続をサポートするなど、お助けロープとして大活躍。パーティの機動性を大幅に高めてくれます。簡単な沢ならば、ゴージュバッグのみでの遡行も十分可能で、装備の大幅な軽量化にもなります。


急流救助でのスローバッグとして

急流救助でのスローバッグとしてラフティング・カヤック

リバーカヤック、ラフティングにおけるスウィフトウォーターレスキューでは、素早く取り出して投げることができるスローバッグは必須アイテム。スローバッグはクイックレスキューベルトを併用すれば、すっきりとした収納状態から瞬時にスタンバイが可能。投げたときの飛距離にも徹底的にこだわったデザインで、救助活動をよりスムーズにします。

警告
  • フローティングロープは身体確保に必要な引張強度、伸度、耐摩耗強力、耐熱性などを備えておりません。登攀、ビレイ、懸垂下降、補助、フィックス、セルフビレイなどの身体確保には使用しないでください。
  • 本商品は消耗品です。使用や紫外線曝露等により劣化を生じますので、使用前に摩耗、退色等を確認して早めの交換を行ってください。

投げ方

バッグの口を開け、ロープの端を2〜3mほど引き出します。投げる手の方にバッグ本体、もう一方の手にロープを持ちます。足場を確保して、スムーズで安定した動作でアンダーハンドスローでバッグを投げます。軽量で空気抵抗の少ないデザインのため、力のない方でも簡単に飛距離を出すことができます。

フローティングロープの投げ方

収納方法

1. バッグの入り口をいっぱいに広げます。

2. ロープに背中を向け、肩越しにロープを引っ張りながら、ロープが絡まないように、両手でバッグの底の方から順に押し込んでいきます。

取扱説明書

収納方法

開発の背景background

強くて軽いフローティングロープを求めて

ウォーターアクティビティイメージ

ほとんどの一般的なフローティングロープはポリプロピレン素材だけを使用し編んでいるため、強度を求めると太くなり、持ち運びやすいように軽くすると今度は強度が不足するといったジレンマがありました。
また、クライミングなどで使用されるナイロン製の登攀用ロープは、引張強度や磨耗などには強いのですが、ロープが水を含みやすく重くなるため、ウォータースポーツでは沈んでしまい取扱いにくく、冬期の雪上では凍ってしまうことも問題でした。

finetrackでは「どんなフィールドでも手軽に素早く使えるロープは安全性を飛躍的に高めることができる」というコンセプトに基づき、合成繊維の最高レベルの強度を持つイザナス®(超高強力ポリエチレン)を中芯に使用し、強度をキープしながらロープを細することで、強度と重量の両方でバランスのとれたフローティングロープを開発しました。


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