DRY LAYERING ドライを重ねる 5レイヤリング

投稿者: 相川 創、岩井 茉莉子

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スタッフの遊び記録
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お盆休みの5日間を活用。北アルプスの折立から入山し、西鎌尾根~東鎌尾根~表銀座とつなぎ、中房温泉に抜ける北アルプスのゴールデンルートのテント泊縦走を楽しんだ。

■8月12日
富山駅6:00発のバスで折立へ。大勢の登山客でにぎわう中、歩き始める。
実は折立から黒部源流の山を歩き、裏銀座を縦走して鹿島槍に向かうことが当初の計画だった。
折立からの道ははじめ急登だが、後半は高原上の穏やかな道になる。

太郎平小屋は大賑わい。
折立~太郎平までは一日の行程としてはちょっと物足りないが、その先が黒部五郎なのが悩ましい。
調子よく歩けて、太郎平小屋までの行程が3時間で片付いたので、黒部五郎まで足を延ばすことにする。

太郎平から、北俣岳を経由して、黒部五郎岳を目指す。残雪期に何度も通ったルートだが、夏山は初めてだ。いつ来ても気持ちの良い道。

黒部五郎山頂到着。すでに時間が遅く、人もまばらだ。

高山植物の咲き乱れる黒部五郎のカールを下る。

17:00過ぎ。黒部五郎小屋に到着。緑の草原の中の赤い屋根が印象的な小屋だ。

■8月13日
この日は一日大雨で、黒部五郎小屋のテン場に停滞を決める。
鹿島槍まで抜けることは、日程的に厳しくなった。
翌日、行程を延ばせるならば、針ノ木までは行けるだろうか。

■8月14日
予報ではなんとか曇り程度で持つかと思われた天気だが、夜もずっと大雨で、朝になっても止む気配はなかった。
仕方なく出発する。当初鷲羽から水晶を経由し、裏銀座を縦走して烏帽子小屋のテン場を目指す予定だったが、方針変更。西鎌、東鎌を縦走して燕岳方面を目指すことにしよう。

三俣蓮華岳山頂を踏んで、双六岳のテン場に向かう。
霧の中に満開のコバイケイソウが浮かび上がり、これはこれでなかなか幻想的な風景だ。
昼前には双六岳のテン場に到着。午後になって、今山行で初めて、待望の青空が見えてきた。

■8月15日
快晴の中、西鎌尾根を歩きだす。次第に大きくなっていく槍ヶ岳をずっと見ながら歩ける、気持ちの良い道だ。
今日は西鎌尾根、東鎌尾根を縦走し、大天井まで一気に入ってしまおう。

のこぎりのようにギザギザの硫黄尾根が目に入る。バリエーションルートとしてなかなか面白そうだ。

いよいよ槍ヶ岳が大きくなってきた。もう一息だ。

順調に3時間半ほどで槍の肩に到着したので、穂先にも寄っていくことにする。最後にやっぱり渋滞にはまってしまって、往復1時間ほどかかってしまった。

東鎌尾根は、アップダウンがきついが槍ヶ岳~北鎌尾根の最高の展望台。

西岳を過ぎると花畑の中の穏やかな道になる。

16:00、大天荘に到着。そのまま山頂を往復する。
今日はよく歩いた。

8月16日
最終日。表銀座を縦走して、燕山荘へ。そのまま燕岳を往復して中房温泉に降りる。行程は楽だが、糸魚川に置いた車を回収しに行かなくてはならないので、余裕を持って出発する。

表銀座縦走路は、アップダウンが少なく非常に歩きやすい。荷物も5日目となるとかなり減って足取りも軽い。燕岳が近付くにつれて、巨岩・奇岩が目立つようになる。

 

燕岳の周辺は風化した花崗岩の砂礫地が広がり、コマクサがいたるところにみられる。残念ながら、一番いい時期は少し過ぎてしまっているようだ。

岩峰に囲まれながらも、不思議と荒々しさをあまり感じさせない、女性的な上品な山容の燕岳。岩の微妙な角の取れ具合が、そのように見せるのだろうか。
北アルプスの女王と呼ばれ人気の山なのも、実際に来てみて納得。

のんびりしたくなる気持ちの良い山頂。

 

下りの合戦尾根は北アルプス三大急登だとか。一気に下って中房温泉まではあっという間だった。

汗で濡れても乾きも早く、肌ざわりもよいので、行程中一度も着替えず、ずっと着続けていた。ニオイも気になることもなかった。
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北アルプス縦走(折立~中房温泉)におすすめのウエアの組み合わせはこちらでもご案内しています。
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4泊5日と行程が長かったため、荷物の軽量化やできるだけゴミを出さないよう意識。軽量化のため、主食はアルファ米をメインだったが、パッケージが嵩張るためパッケージを各自1つずつに。残りは薄いビニールに詰め替えて持っていき、パッケージを毎日再利用していた。

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