DRY LAYERING ドライを重ねる 5レイヤリング

4月も中旬を過ぎ、神戸では日によって初夏を感じる陽気となった週末。GWには恒例の黒部源流BCスキーの計画をしているけれど、気が付けば今年はほとんどテント泊のBCスキーができず。直前ながら、GWに向けた前哨戦、と昨年も訪れた新潟県の焼山北面台地へ車を走らせました。

■アクティビティ日:2019年4月19日~20日

昨年も訪れた北面台地、アプローチは4時間ほどながら、私にはこのアプローチが実は核心。残雪の急な林道を登って北面台地を目指します。昨年は恐ろしかった雪で埋まって片側が切れ落ちたつづら折りの林道も、幸い雪が緩んで今年は安心して通過。

つづら折りの林道が終わり、台地に乗り上げたところで、本日の目的地の高松山と明日の目的の焼山が!目標が見えたことで元気が出て、まずは高松山の直下のアマナ平を目指します。

やや登り気味の台地をすすむと、1時間ほどでアマナ平へ。フラットで明るく、かつ頑張れば近くの沢でなんとか水がとれそう、というベースキャンプ地に最適なロケーションに、思わずここでテントを張ってしまいたいという誘惑に負けそうになりますが、ここはぐっと我慢。

余計な荷物をデポし、高松山の西から北へ焼山川に沿って伸びる緩めの尾根を上がって、ピークへ。高度を上げるにしたがって、大きくなる焼山や火打が絶景!しかし暑さと寝不足のせいか、足が前に出ない…。見上げると高松山の山頂直下は思ったよりも急峻。私の技術ではシールでの登降かつ滑降も難しそう、ということを言い訳に?尾根が西へ曲がって少し進んだ地点で今回の登りは終了。

ようやく待ちに待った滑り!なかなか西日本の山では経験できない、残雪の真っ白な斜面を快適に滑ってあっという間にアマナ平へ。

デポしていた荷物を回収し、北面台地へ向け標高200m程の登りをもうひと頑張り。くたくたになって北面台地へ乗り上げたにも関わらず、景色がよいポイントを厳選して歩き回るスタッフ相川。必死についてゆき、、ようやく本日の宿が決定!

この日は夜までずっと雲一つない素晴らしい天気!明日への期待をこめて早めに就寝。

次の日の朝、空は残念ながら曇り。しかし気温が高いので、雪は緩んだまま適度なザラメ。いそいそと出発準備をしていると…

テントのすぐそばでツリーホールへ消えるクマらしき足跡を発見…。怖くてのぞき込めないまま、気をとりなおして今回のメイン、焼山を目指して出発。今回は地形図上、もっとも緩い西面を滑降予定。

焼山はヤブも出ておらず、簡単にとりつけそうに見えるのですが、火山の特性ゆえ山頂から麓にかけて放射状に広がる深い溝がアプローチを邪魔に。地形図と前日の高松山の山頂からの状態をみて、渡れそうだ、と判断したポイントから渡ります。(相川はこのために前日に高松山をセレクトしていたとのこと。)

緩やかにアップダウンを繰り返す北面台地の長いアプローチを得て、ようやく西斜面へ。下からの見た目より急な斜面に、シールで気持ちよさそうに登る相川を見上げながら、中腹あたりから私を含むメンバーはシールからアイゼン・ピッケルに切り替え、ツボ足ラッセルでヘロヘロになりながら登ります。

山頂直下の岩陰で登りは終了。一息ついて、ようやく滑降!直下の急斜面にビビッて腰がひけている私。

それでも少し標高を落とすと、ちょうどよい傾斜のザラメ斜面に!さっきまでの恐怖はどこへやら、気持ちよく快適に滑ります。

あっという間にテントへ無事帰還。もっと滑りたかった!

テントを撤収、あとは下山のみ。北面台地以降も下り基調なので、下山はあっというまでラクチン!ふもとでは神戸より一足遅い桜が迎えてくれました。

<焼山ルート>
スタッフ相川作成の、今回の焼山滑降ルートを掲載しておきます。焼山は山スキールートとして決して簡単なルートではありませんが、中では西面が最も滑りやすいルート。

 

気温の上がる残雪期のスキーのアウターには、「エバーブレスバリオ」がぴったり。雪山対応のアウターシェルとしては薄手なので、昼間の滑降時に着ていても暑くなりすぎず、ちょうどよい保温性。
また、エバーブレスならではのやわらかくストレッチ性の高い生地はもちろん、秋のリニューアルで追加された脇や首のストレッチパネルの動きやすさからか、アウターシェルのゴワゴワ感やムレ感をほとんど感じず、この春買ったもののお気に入りのひとつに。

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