DRY LAYERING ドライを重ねる 5レイヤリング

投稿者: 近藤 靖子

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スタッフの遊び記録
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夏は藪山となるタカマタギ。冬季にしか味わえない景色と雪でできた尾根をラッセルし、1泊2日、雪洞堀りの訓練に行って来た。ここ数年降雪不足で雪洞を彫るまではできなかったが、念願のタカマタギでの雪洞堀り、今年は雪が多かったが日が暖かく、圧雪した固雪に苦しめられた。しかし、掘り終った後の達成感はひとしお。樹雪と朝焼けはなんともいえない美しさがあった。

■アクティビティ日:2018年2月24日~25日

尾根に取り付くまでの林道歩き、気温が高く、雪は湿りだしている。
樹に積もった雪が時折舞うように落ちてきた。 

わかんを付け、棒立ての尾根に取り付く。久しぶりのラッセルに逸る気持ちを抑える。
体力は後半戦の雪を掘る作業のために温存しておきたい。
緩やかな尾根を登ると、下の方に土樽がわずかに見えた。
場所は小ピークの雪尾に決まった。どこも固いため気合で掘るしかない。
スノーソーで雪を切り、さらに蹴りこまないとはずせないほどの固雪をスコップの柄を折りそうになりながらブロック状に掘り進める。

日没間際、何とか人数分寝ることのできる雪洞が出来上がった。
みな、全身外からも中からもびしょぬれだ。
このような場面では特に、ドライレイヤーの恩恵を感じる!とてもありがたい。
さすがに体が冷えるが、ポリゴン3フーディを着込む。
濡れても暖かく安心感がある。持ってきておいて正解だった。
冷えた体にしみる温かい夕食を食べ、就寝。

朝を迎える。

夜のうちに30cmほどの降雪があったため、樹には白く重たそうな雪が付いている。
翌日、目指すはタカマタギの頂上。
ラッセルのおかわりをしながら、交互に深雪を楽しむ。

振り向けば谷川の山並みが美しい。

穏やかな気候に、今年は雪解けが早そうだと感じながら下山した。

先端にあさり加工*が施してある。氷のように固い雪でも歯の入りがいい。また、薄い上に強靭だ。柄にはグリップ感がいいよう滑り止め加工が施されており、厚手のグローブでもしっかりと握りこむことができた。
*「あさり加工」…ノコギリの刃先が交互に外側に開いていること。これにより氷雪の切り幅がノコギリの板厚より少し大きくなり、摩擦抵抗が少なくなる。

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