最強の5レイヤリングとは

アイスクライミングとスキーを組み合わせて、登りも下りも楽しんでしまおう。そんな遊び方を試みている。
どこまでのクライミングなら、スキー装備を背負って自分の実力でできるのか、どこのフィールドでできるのか、そしてどんな道具が適しているのか、といったことすべて試行錯誤中だ。
今回は、アイスクライミングで有名な大谷不動が、バックカントリーの初級ルートの根子岳の裏側であることに注目。大谷不動をスキー装備を背負って登り、根子岳から滑走するClimb & Glideにトライした。

■アクティビティ日:2016年2月13日

大谷不動の中では、比較的難易度の低い不動前の大滝(ロットの滝)から登ることにした。それでも、50mWI5+あるが、まあ最悪荷上げすれば何とかなるだろうと考えていた。
道具は、私はやっぱりテレマークスキーにこだわりがあるので、NTN系のブーツを削って何とかアイス用のクランポンをつけられるようにした。板もビンディングも軽量系のものを選んで、重量は3㎏ちょい。パートナーは登山靴+ショートスキーを選択。

アプローチもスキーは楽々。滝下までスキーを履いたまま行くことができた。
今年は氷の発達が悪く、例年よりもかなり痩せているとのこと。その分傾斜も立っているようだ。

 

不動前の大滝はジャスト50m。パートナーのリードで、とりあえずはスキーと荷物を背負ったまま取りついた。下部~中部はWI4程度で、その装備でも問題はなさそう。

しかし、最後10m程度のバーティカル部はスキーを背負ったままではかなりぎびしいようだ。荷物をスクリューにぶら下げて、フリーで越え荷物を引き上げるというなかなかアクロバティックな方法で突破していった。

さて、フォロー。
テレマークブーツでのクライミングパフォーマンスを試すことも今回の目的の一つだったが、バーティカル以下の傾斜ならば結構イケる。写真は、後続の知人パーティに撮ってもらった。

最上部は、バーティカルというかかぶり気味なくらい。フォローだったので、何とかノーテンで抜けたが、このスタイルでのバーティカルアイスはリードではなかなか厳しいと感じた。また、振り上げたアックスがしばしスキーにあたるのが邪魔。スキーの付け方にはひと工夫がいるかもしれない。

これより先まで行く人はほとんどいないと思うが、今回の目的地は山頂だ。少し上ると二股になっていて、易しい氷瀑F2がかかっていた。これを簡単に越えて、再びスキー装備に変えた。

根子岳山頂までは、まだ標高差600mはある。腐った雪の急斜面で、雪崩の危険も感じる場所で緊張した。

ようやく危険地帯を越えて雪原に。しかし雪少ないな~。

山頂付近は激しい風とガス。早々に滑降開始する。

お楽しみ滑走だったが、春みたいな気温で、雪質はイマイチの修行系滑りだった。でも、滑って降りれるのはやはり楽しい。

今回で、テレマークブーツでの登攀の可能性と限界について、だいぶイメージをつかむことができた。スキー+クライミングで今後もいろいろなルートの可能性が広がりそうだ。あとは、泊り装備を持った時にどこまでできるか、といったことを今後は探っていきたい。