ドライ、だから温かい ドライを叶えるメカニズムを解説 5レイヤリング

吸汗速乾性の耐久性を向上させてリニューアル

メリノウールを使用したメリノスピン®シリーズは、秋冬を代表するファイントラックのベースレイヤーです。この秋に登場する新しいメリノスピン®シリーズは、生地はもちろんのこと、カラーとデザインにも手を加えてリニューアルしました。

生地開発の段階で目指したのは、吸汗速乾性の機能耐久性向上です。汗冷えが起こりやすく、低体温症のリスクが増す秋冬に、吸汗速乾性は必要不可欠です。そんな大切な機能が繰り返しの使用や洗濯で簡単に落ちてしまうようでは、過酷なフィールドでの安全な行動に貢献できません。
新しいメリノスピン®生地の開発では、吸汗性を付与する加工剤の検討と方法などを繰り返してテストした結果、100回洗濯しても十分な吸汗速乾性を長期間キープすることに成功しました。

(写真はメリノスピン®サーモ ジップネック着用)

温かくて、乾きやすいメカニズム

メリノスピン®シリーズの優れた機能は、吸汗速乾機能の耐久性だけではありません。本来、吸汗速乾性に乏しいウール繊維を使用しているにもかかわらず、最高レベルの吸汗速乾性を実現しています。
温かくて、乾きやすいメリノスピン®シリーズは、糸と生地組織の両面から機能を追求したアプローチで進化を遂げています。ファイントラックが独自に開発したメリノスピン®糸です。

メリノスピン®糸は、未防縮メリノウールと吸汗速乾機能を付与した高機能ポリエステルから成るハイブリッド糸。そのため、ウールの優れた保温性に高い吸汗性を併せ持つことに成功し、糸表面の細かな毛羽で吸い上げた汗は、吸汗機能を持つポリエステル繊維を伝って、生地表面で素早く拡散します。

(写真はメリノスピン®サーモ 表地拡大)

2つの異なる生地構造モデル

メリノスピン®シリーズには、薄手のメリノスピン®ライトと、中厚手のメリノスピン®サーモがあり、それぞれの生地構造が異なります。
薄手のメリノスピン®ライトは、メリノスピン®糸とポリエステル繊維を交互に編立てたフライス編みです。薄手に仕上げることで、より運動量の多いアクティビティに適した生地に仕上げています。

中厚手のメリノスピン®サーモはメリノスピン®糸とポリエステル繊維で二層構造の袋編みに仕上げることで、生地に厚みを持たせ、厳冬期にも対応できる高い保温力を実現しました。肌側の生地組織で汗を素早く吸い上げ、表側へ汗を素早く移行し、急速に拡散させて乾燥を促すメリノスピン®サーモの特殊な生地構造は、吸汗性に乏しい一般的な中厚手ベースレイヤーとは異なり、高い保温力をを誇りながらも濡れを感じさせないドライ性能を実現しています。

(写真はメリノスピン®ライト ジップネック着用)

ドライレイヤー®とのレイヤリングで快適な秋冬を

メリノスピン®シリーズのドライ性能は、ドライレイヤー®と重ね着することでさらに向上します。
実際にドライレイヤー®とのレイヤリング(以下、ドライレイヤリング)時の肌面の消費熱量は、単体で使用した時と比較して約20%の低減が確認でき、保温性能は約1.5倍(※注)に向上することが実証されています。

ドライレイヤリングでは、ウエアを重ねて保温力を高めるだけでなく、肌面をドライに保つため、温かさが飛躍的に向上します。多量の発汗を伴うハイクアップや運動量の多いアクティビティで、ドライレイヤリングの成し得るドライな衣服内環境は、さまざまなアクティビティをより快適な状態へと導きます。
糸と生地組織の両面から追求した究極のドライ感、そしてメリノスピン®ライトとメリノスピン®サーモのそれぞれのコンセプトを追求した機能性を、是非フィールドで体感していただきたいと思います。

(写真はメリノスピン®サーモ クルーネック着用)

(TEXTーfinetrackスタッフ 田中由希子)

 

しなやかなストレッチ性を備えたフライス編みを採用。薄手ながらメリノウールならではの保温性を備え、幅広いシーズンの様々なアクティビティに活躍します。春秋の登山のほか、運動量の多いトレイルランニングなどにもおすすめです。

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2層の袋編み構造を採用し、生地の層間に温かな空気層を保つことで厳冬期を含めた冬期のアクティビティに適した保温性を備えます。また、フーディタイプは、フードのフェイス部をバラクラバのように装着可能。保温と機能性の両立も実現しています。

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