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3/182021

「汗冷え軽減だけではない、快適さ」 vol.1カラファテ店長 中根穂高さん

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汗冷えの軽減。これこそドライレイヤー®に備わる最大の特長です。ただし、中にはそこまで汗をかかない体質で、汗冷えに困っていない人もいるのだとか。今回話しを聞いた中根穂高さんが、まさにその内のひとり。ただし、ドライレイヤー®を発売当初から使い続け、いまでも愛用していると言います。それはなぜ? 話から「汗冷えの軽減」だけではないドライレイヤー®の良さが見えてきました。

|6歳で西穂高岳に登頂し、11歳でクライミングをスタート


中根穂高さんは「ジャック中根」の愛称でも知られている、クライミング界の著名人。クライミング以外のアクティビティーの経験も豊富で、縦走やテレマークスキーまで楽しむオールラウンダーでもあります。


中根さんが設定した福島県会津田島の岩場にある「美しき熊(5.12c)」。初登の一枚

はじめての登山は父親に連れられて登った西穂高岳で、当時の年齢はなんと6歳!

その後、11歳でロープを使ったクライミングに出会い、高校時代には北鎌尾根を冬季に登攀。大学へ進学するとヨセミテなどに憧れて海外へ向かい、卒業後も飽きることなく山と向き合ってきました。

現在は目星をつけた約20ヶ所の岩場を巡り、ルート開拓を楽しんでいると笑いながら語ります。

1962年生まれの中根さんは、御年59歳。いまなお精力的に活動する往年の山ヤに、ドライレイヤー®を着る理由を聞きました。

|なんだか便利そう、が最初の印象


−まず、ドライレイヤー®を手にしたきっかけから教えてください。

いまでも店頭に立っているバックカントリーとクライミングの専門店「カラファテ」に、ファイントラックを創業して間もなくの金山さん(ファイントラック代表)が、フラッドラッシュスキン(※ドライレイヤー®は発売当初「フラッドラッシュスキン」の商品名で売られていた)を持って来たの。

それがそもそものきっかけです。17年くらい前かな。取材したのは「カラファテ」の店内。事細かにドライレイヤー®の良さを語ってくれた

−商品を紹介されたとき、どんな感想を持ちましたか?

金山さんは「この商品に使われている生地はまったく水を寄せつけない。この上に汗を吸収する速乾のウエアを着ると、汗冷えを軽減できるんです」と言うわけ。

でも、僕はもともと汗をそんなにかかない体質で、汗冷えに困っていなかったんです。それと、特に夏山で服を重ね着することにも抵抗がありました。
手にしているのが初代の商品。ドライレイヤー®の販売年数=中根さんの愛用歴になる

−それでも着てみようと思ったのはなぜ?

重ね着に抵抗があったので、その水を寄せつけないウエアと吸水速乾ウエアを合体したものがあれば一枚で済みますよね、って言ったんです。そしたら「作れるけど下着だけで2万円くらいになるから、誰も買わないし、着用シーンも限定される」って返されて。

たしかに、上に着るウエアの厚みを季節によって変えれば、夏に川で泳ぐときも使えるし、冬山でも使える。それなら便利そうだなと思って、着てみることにしたんです。

 

|試しに着たら、夏はドライで、冬は温かい


−実際に使ってみて効果は感じましたか?

僕はTシャツもタイツも使っているんだけど、まず違いに気付いたのはTシャツですね。夏に着ると、汗で濡れた速乾ウエアが肌に張り付かないから、常に肌面が乾いているドライ感があったんです。

そして、冬に着ると今度は温かい。ドライレイヤー®は水を含まないから、体温などで水分が水蒸気に変わる時に発生する気化熱が生まれず、体温が奪われにくいんだと思います。

汗冷えに対する効果はすぐには分からなったけど、夏はドライで、冬は温かい。それから頻繁に着るようになりました。

 

−タイツの実用感も教えてください。

すごく個人的な話なんだけど、そもそも僕はタイツが嫌いなんです。ウエストが下がってくる感覚や、股間が締め付けられる着心地、そして動きがちょっとでも悪くなるのが苦手で。

でも、ドライレイヤー®のタイツは、いい具合に伸びて、タイツが嫌いな僕でもストレスなく穿くことができた。なので僕の中では、登山用のアンダータイツを使うようになった最初の商品がこれ。こんなに着心地がいいタイツはほかにありません。

 

−そんなに着心地がいいとは。指摘されるまで気付きませんでした。タイツもTシャツのように、季節によって違いを感じることはありますか?

冬はTシャツと同様に温かいと感じています。これが夏になると、2泊以上の縦走のときに着替えとして持っていくことが多いですね。テント場に着いたら露などで裾が濡れたトレッキングパンツを脱いで、ドライレイヤー®のタイツとポリゴン2ULパンツに着替えるんです。着心地がいいうえにとても軽いので重宝しています。
タイツとの出会いは衝撃だったとか。商品を持ちながら、本当に着心地がいい、としみじみ

|長年の使用で気付いた明確な違い


−いまでは上下共に愛用していると聞いています。最初に感じた良さとは違う、使い続けることで気付いた効果はありますか?

Tシャツに関しては、特に冬山でメリットを感じています。冬山では汗が大敵なので、こまめに着ているものを調整して、汗をかかない歩き方もテクニックなんて言われますよね。

でもこれって、頻繁に立ち止まってバックパックを下ろすことになるし、どうしてもペースがゆっくりになる。そのため、たとえば雪稜登攀やアイスクライミングなどストップ&ゴーを繰り返す山行や、荷物を減らして素早く行動するライト&ファストの計画には通用しないんです。

−それがドライレイヤー®を着ることで変わった?

店内にあるドライレイヤー®コーナー。ウォームからクールまでフルラインナップが揃う

ドライレイヤー®を着ていれば、たとえ大量に汗をかいたとしても内側は乾いているから、そこまで寒くなりません。すると、こまめにレイヤリングを調整する手間が省けるし、少々速いペースで歩いても大丈夫。

ドライレイヤー®を着たことで、いままで知らぬ間に受けていた制限がなくなり、頻繁に立ち止まることなく素早く行動できるようになったんです。

 

−冬山で汗からくる寒さを気にせずに行動できるのは良いですね。

でも、気を付けたいこともあって、これはお店のスタッフと雪山に行ったときの話なんだけど、こっちはドライレイヤー®を着て、他のメンバーは着てなかったの。で、僕は汗をかいても寒くないから、がんがんラッセルして前を歩いていたんです。

 

―まさにドライレイヤー®のおかげですね。

でも、後をついてきた仲間は休憩で立ち止まった途端に体が震え出して、汗冷えからくる低体温症だよね。スタッフは帰ってからすぐにドライレイヤー®を買っていたけど、身に付けているウエアが違うと足並みが揃わないこともあるんです。

ドライレイヤー®を着ている人は、着ていない人に気を使った方がいいのかもしれません。

|なんとなく快適になるから、とりあえず着てみよう


−改めて、中根さんがドライレイヤー®を着る理由を教えてください

それは、とにかく着心地がドライで、冬は温かいということ。これはすべての人におすすめできるポイントです。

 

−それはタイツも同じですか?

タイツに関しては着心地の良さが大きいですね。それで着ると温かい。だからお店ではよく、冬にボルダリングを楽しむクライマーに勧めています。クライミングパンツの下にこれを穿いても動きづらくならないので、相当気温が下がるエリアでも寒さに震えずに課題にトライできますよ。

店内にあった手書きPOP。文量からいかにドライレイヤー®を勧めているかが分かる

−ドライレイヤー®は「汗冷えの軽減」に目が向きがちですが、「ドライ感」や「温かさ」、「着心地の良さ」も優れた特長なんですね。

撥水性とか汗冷えを防ぐ効果とか、カタログに書かれている機能以外でドライレイヤー®の良さを一言で説明するとしたら、「快適」に尽きますね。持っているウエアの下に着るだけで、なんとなく快適になるんです。試しに使ってもらえれば、この言葉の意味はすぐに理解できると思います。

 

ドライレイヤー®ベーシック

肌をドライに保ち、体温を守る、アンダーウエア「ドライレイヤー®」の定番シリーズ。
ファイントラック独自の「撥水」技術によって、かいた汗は瞬時に肌から離れ、肌をドライにキープ。汗冷えを軽減します。

ドライレイヤー®ベーシックの商品情報はこちら!

 

教えてくれた人

中根 穂高(なかね ほたか)さん
1962年生まれ。クライミング黎明期から岩登りをはじめ、いまでもルート開拓に精を出す古参の現役クライマー。愛称である「ジャック中根」の“ジャック”は“ハイジャック”に由来し、会話を乗っ取るほどお喋りだから名付けられたとか。今回も軽快なトークでドライレイヤー®の良さを語り尽くしてくれた。

ドライレイヤー®のご購入に迷ったら、中根さんのいるカラファテをぜひお尋ねください。

 

カラファテ 目白店
カラファテは東京・目白にあるバックカントリースキー(テレマークスキー、アルパインツーリングスキー〔山岳スキー〕)とクライミング(フリークライミング、アルパインクライミング、ビッグウォール、ボルダリング)のあらゆる用具とウエアを扱っている専門店。

長年使い、見続けてきた現役テレマーカー、クライマーのプロの目でチェックした「使える用具」が揃っています。

クライミングシューズの品揃えは日本一。実に90種類以上。自力でバックカントリーに出られるように、滑走技術やツアー技術などの講習があるテレマークスキースクール「Calafate Club」も実施。

クライミングのメッカである長野県小川山の近くにはカラファテ川上店もある。

 

構成/文:吉澤英晃