DRY LAYERING ドライを重ねる 5レイヤリング

4/152024

「山の下着はブラタンクトップとベーシックショーツ一択です」Vol.19 LaLaさかいや 山岸裕子さん

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登山用品店で働いて約25年。今でこそ幅広い商品知識をお持ちの山岸裕子さんですが、アウトドアに開眼したのは予期せぬ出来事でした。今はどっぷり山に魅了され、日々女性登山者の悩みやギモンと向き合っています。そんな山岸さんには「もっと売れてもいいのに」と感じている“神ドライレイヤー®”があるそうで……。接客を通して見えてくる「女性登山者の悩み」、身近な友達やお客さまにも声を大にしておすすめしているという「ドライレイヤー®のリアルな魅力」を教えていただきました。

目次

  1. 25年にわたり、登山者の快適をサポート
  2. 人生を大きく変えたキャンプ体験と、アメリカでのカヌートリップ
  3. 登山のよさは、ありのままの自然と向き合えること
  4. 接客を通して見えてくる、女性登山者の悩み
  5. ウエストゴムの改良で、オールシーズン活躍する神アイテムになった「ショーツ」
  6. 山岸さん流ベーシック、クール、ウォームの使い分け
  7. どんな理由で、必要なのか。伝える使命

25年にわたり、登山者の快適サポート

東京・神田に店を構えて70年の老舗アウトドア用品店「さかいやスポーツ」。その別館、女性用ウェア全般を扱う「LaLaさかいや」に現在勤務している山岸裕子さん。日頃から「女性登山者の悩み」に耳を傾け、その解決策をお客さまと二人三脚で模索しています。

約25年という長いキャリアをお持ちなので、てっきり幼少の頃からアウトドアにどっぷり浸かった人生を送ってこられたのかと思いきや、アウトドアとの出会いは突然訪れたといいます。

その出来事がきっかけで、山岸さんの人生は一変。現在のキャリアの礎となっていきます。

人生を大きく変えたキャンプ体験と、アメリカでのカヌートリップ


20代の頃に旅したアメリカ・ユタ州にて

――山岸さんのアウトドアの原体験というと?

野外活動の楽しさを知ったのが短大生時代です。授業の一貫でキャンプ実習に行くことがあって。そこで初めて、テントを張って外でご飯を作って食べて眠る生活を体験したんです。高校生まではバレーボールの部活一筋で、アウトドアをやったことがなかったので「こういう面白いことがあるんだ!」という衝撃がありました。

――アウトドアとは無縁の学生生活が一変したんですね。

そうなんです。もともと小学校教諭を目指して進学しましたが、実習がきっかけでいつしか「アウトドア業界で働いてみたい」と思うようになりました。

でも短大卒業後はすぐに就職していなくて。お金を貯めて、アメリカの川でカヌーで川下りをするツアーに参加したんです。体育会系で育ってきた反動があったんでしょうね。「2年経ったら就職するからそれまでは遊ばせてほしい」と親を説得して(笑)


コツコツとお金を貯めてアメリカで2度のカヌートリップを満喫

――アメリカでのカヌートリップはどうでしたか?

今となっては強烈な思い出です。グランドキャニオンの近くにある谷の深いところに流れている川だったんですが、車で奥地まで行って、一週間くらいかけて上流から下流に向かってカヌーを漕いで。夜は人が住んでいないようなところにテントを張って……という生活がもう楽くて。

実習で触れた野外活動とは規模が違いますし、人間の手の入っていないところに長い期間いることがとても心地よかったです。


アメリカ・ユタ州にて

登山のよさは、ありのままの自然と向き合えること

――今はテント泊から低山ハイクまで幅広く山を楽しんでいるとお聞きしました。山にハマったきっかけは?

就職する前に高尾山や筑波山には登ったことがありましたが、本格的な山登りにハマったのはさかいやスポーツに入社してからです。

まだ特急あずさの夜行便があった頃、山のベテランスタッフと5人くらいで北アルプスの爺ヶ岳に登ったんですが、標高の高い山が初めてだったので、登った先に見える景色の広がりに感動したことを覚えています。そういった体験をするなかで、自然と山の深みにハマっていった気がします。


山友達とテント泊縦走したときの一枚。五竜岳・遠見尾根にて

――最近はどんな山歩きが多いですか?

ここ数年は山友達とテント泊に行くことが多いですね。場所は、北アルプス・八ヶ岳・立山など。

でも、テント泊と同じくらい低山も好きです! 好きな食材を背負って、山頂でご飯を食べながらのんびり談笑して、途中お茶をして下りてくるみたいな。先日は青梅市にある吉野梅郷が見頃だったので、梅を見て三室山に登ってカレーうどんを食べて帰ってきました。


奥多摩・御前山で作ったすき焼き鍋

――山岸さんが思う、登山の魅力ってなんでしょうか?

自分の足で必要な装備を持って歩くこと、それが自由なこと。綺麗な景色を見せてくれたり、天候が厳しかったりと、その時その時の自然と向き合えるところが登山の魅力だなと思います。

接客を通して見えてくる、女性登山者の悩み

――10年以上、女性のお客さまメインの接客をされているとお聞きしました。女性のお客様に多い悩みはどんなことですか?

例えば、「暖かい防寒着を着ているのに寒い」というお悩みを深掘りしていくと、速乾性のベースレイヤーを着ていないことがわかったり、「休憩しているときに寒かった」のは汗冷えが原因だったりと、ベースレイヤーやアンダーウェアで解決できるお悩みは多いように思います。

――ひと口にベースレイヤーといっても種類が豊富ですし、昨今は「ドライレイヤー®」のような汗冷え対策用のアンダーウェアも普及しています。さらに人ぞれぞれの体質もあるので、お客さまにご案内するのは大変そうです……。

化繊やウール素材といった「速乾性」や「吸湿性」のあるベースレイヤーと、ドライレイヤー®のような「撥水性」のあるアンダーウェアの違いってお客さまからしてみたらわかりにくいんですよね。言葉の説明が難しいときは、生地のサンプルを使って目の前で実践するようにしています。


店頭にはドライレイヤー®の機能を肌で感じられるキットを用意。実践しながら接客することも

――確かにこうして機能を目で見ることで理解が深まりそうです。店頭に足を運んだからこそ得られるメリットですね。

「レイヤリングの相性」も、ドライレイヤー®では大事なポイントです。ドライレイヤー®を購入されたあとに「いまいち効果が得られなかった」というご相談を受けたとき、お話を聞いていくと、吸汗速乾性が低いTシャツなど、ドライレイヤー®と相性の悪い素材を重ね着しているケースがありました。

ドライレイヤー®はとても機能的なアイテムですが、状況によって向き不向き(低山や真夏ではベーシックは暑い)や、個人の好み(素材感や着用感)についてもお話ししながら進めています。

ウエストゴムの改良で神アイテムに昇格した「ドライレイヤー®ベーシックショーツ」

――これまで10着のドライレイヤー®を愛用してきたとお聞きしました。そもそもドライレイヤーを着るようになったきっかけは?

定番シリーズであるドライレイヤー®ベーシック(当時の商品名はスキンメッシュ®)が出はじめの頃、本当に汗冷えしないのか、機能としては半信半疑でした。

私は山頂や眺めのいいところで長時間食事をすることが多くて、滞在する時間が長ければ長いほど汗冷えを感じていたので、最初は「ドライレイヤー®ベーシックT(当時はスキンメッシュT)」を購入して。で、いざ着てみると、Tシャツは濡れているけど、寒くないっていう。驚きましたね。

――汗冷え以外のトラブルも減ったとか。

そうなんです。それまで身につけていた化繊ブラや化繊ショーツだとゴム部分にかぶれが起きやすかったのが、ドライレイヤー®のブラやショーツを使うと、ゴムに汗が残らないので、肌がかぶれにくくなりました。ブラに至ってはパットの汗冷えもなくなりました!


左)ドライレイヤー®クールブラタンクトップ 右)ドライレイヤー®ベーシックショーツ(深め)

――ショーツは2020年のモデルから、平ゴムを使わず、キックバック(伸ばした時に元に戻ろうとする力)の強い生地によってウエストを支える仕様にアップデートされています。

これが最高なんですよ。一般的なアウトドア用ショーツは、平ゴムがダイレクトに肌に当たってしまう仕様だったり、そもそもゴムがキツかったり……。ゴムは汗を吸ったあと乾きが悪いので、擦れて痛いことがありました。

でも「ドライレイヤー®ベーシックショーツ」のウエスト部分が平ゴムではなくなったので、肌当たりと保水性が改善されて、もっと快適になりました。この改良、自分としては革命的でしたね!


ウエストは平ゴムを使わず、柔らかな生地で腰をホールドできる特殊な構造

――ドライレイヤー®の半袖や長袖は使っているけど、ショーツまではまだ持っていない……という人は多い気がします。

ドライレイヤー®のショーツはもっと売れてもいいのになって思うアイテムの一つですね。トイレのときに感じていたあのヒヤッと感もなくなりましたし、薄いからタイツやボトムス、バックパックのハーネスと重ねてもラクですし。

おすすめした友達も絶賛していました。ショーツはトップスとセットで使うべき神アイテムですよ。


縫い目を表に出した肌あたりの優しい縫製仕様により、足上げ時の擦れる感じも軽減

――「ドライレイヤー®ベーシックショーツ」はどんな方におすすめですか?

「お腹冷えると胃腸の調子が悪くなる」、「生理中はお腹冷やしたくない」という方にとくにおすすめしたいです。ストレスフリーな着用感と、汗による腰回りのベタつき、不快感が軽減できて落ちてこないしずれないし、もう最高です。コンパクトなので長期山行のときに予備用として持っておくのもいいと思います。

山岸さん流ベーシック、クール、ウォームの使い分け

――ドライレイヤー®の3シリーズ、 「ベーシック」、「クール」、「ウォーム」すべてのタイプを愛用されていますが、どんなふうに使い分けていますか?

春・秋の山行は「ベーシック」。夏は「クール」。そして冬の低山、雪山は「ウォーム」。ショーツだけは全てのシーンで「ベーシック」です!

――ドライレイヤー®を選ぶときのアドバイスはありますか?

自分にはどういった機能がほしいのか、どのような着用感で着たいかを明確にするのがポイントです。

例えば、
・バストをしっかりホールドしたいなら「クールフィットブラ」or「クールブラタンクトップ」。
・バストの形を維持したい方、締め付けが苦手な方には「ベーシックフィットブラ」o「ベーシックブラタンクトップ」
・脇汗をしっかり処理したいなら「ベーシックT」などのTシャツ・長袖タイプ

といったように、ご要望や好みによっておすすめできるモデルは変わってくるので、ぜひ私たちにご相談いただければ嬉しいです。

どんな理由で、必要なのか。伝える使命

――約25年間という長きにわたって多くのお客さまを接客している山岸さんですが、日頃お店に立つうえで心がけていることはありますか?

お客さまが何が必要でどういった機能が欲しいか、答えを探しながらお話していくようにしています。

というのも、お客さまのなかには「お友達に誘われて山に行くんだけど、どういう山かわからない」状態の方も多くいらっしゃるので、「どんな理由で、このアイテムが必要なのか」をわかったうえで買って欲しい思いがあります。

山に入ったら、自己責任。自分で判断ができるようにならなくてはいけないので、アイテムの役割をわからないで使うより、わかって使った方が安全ですよね。

なぜ透湿性の高い雨具が必要なのか、どうしてフリースを着るのか。暑かったら汗をかく前に早めに脱ぐ、といった予備知識があることで、より快適に歩けると思うんです。ご自身でその時々にあった判断をしていただけるように心がけています。

――そういう接客に至ったのは、自分の失敗談などを経て「ウェアの選び方」によって劇的に快適になった体験があるからでしょうか。

そうですね。山に行ったらストレスが少ない方が楽しいじゃないですか。なので、できるだけストレスのない快適な状態で行っていただきたい思っているので、お客さまの悩みの原因となる部分は排除したいなと。辛いと思う時間が少ないほど、フィールドで楽しめる時間は増えますから。

――最後に、山を楽しむ女性登山者にメッセージをお願いします。

何が欲しいのかわからない、何をどうしたらいいのかわからない、解決できない悩みがあるなど、じつは相談することで改善できることもあるので、ぜひ私たちを相談相手にしてくだされば嬉しいです。

「LaLaさかいや」では、基本的には女性スタッフが常駐しているので、デリケートな問題もお気軽に相談してくださいね。

【教えてくれた人】

山岸裕子(やまぎし・ゆうこ)さん
1999年さかいやスポーツに入社。現在は「LaLaさかいや」に勤務。キャンプ、カヌーに始まり、近年はテント泊登山からのんびり低山歩き、ロゲイニングなど幅広く山を楽しんでいる。登山歴20年。

【LaLaさかいや】

さかいやスポーツの女性用ウェア専門店として2008年にオープン。女性用ウェア全般のほか、アクセサリー類、キッズ&ベビーウェアを取り扱う。2023年2月に装い新たに「さかいやモンベルルーム」跡地に移転。神保町駅より徒歩4分。

住所:東京都千代田区神田神保町2-44 石坂ビル 1F
営業時間:11:00 〜 20:00
ウェブサイト:https://www.sakaiya.com/

構成/文 山畑理絵

山岸さんもおすすめのブラ・ブラタンクトップの基本性能をまとめたページへは以下からご覧いただけます。

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