DRY LAYERING ドライを重ねる 5レイヤリング

5/212024

黒部五郎岳・薬師岳 北アルプス残雪期バックカントリースキー ~GW黒部暮らし~

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投稿者: 三井 太成、山下 良太

CATEGORIES
スタッフの遊び記録
ACTIVITIES

週末遊びタスクが大渋滞中のfinetrack三十路s。2024GWのfinetrackは10連休。山に行くか、川に行くか、海に行くか・・・。
「ちょいちょいかじりながらでいいんじゃない?」「そうしよう」流れるようにGWのムーヴが決まる。2024GW 1st round黒部暮らし開幕。

■アクティビティ日:2024年4月27日~4月30日

前々から「GWに山スキーで定住するならどこかね~?」と相談を続けていたところ、山スキー好きな会社の同僚や先輩から「残雪期ならやっぱり黒部っしょ!」と勧められる。話を聞いていくと定住するにはもってこいの幕営地もあるし人も少ない、そして何より素晴らしい滑走ルートがそこら中に溢れている。荷物を担ぎ上げるにはそこそこの苦労を要するが、ナイスな1本をメイクするためにはそんなことは関係ない。
飛越新道登山口6㎞手前の通行止めポイントから黒部奥地へのスキートリップがスタートした。

今回の計画は3泊4日、飛越新道からベース予定地の赤木平にテントを設営、そこを起点に黒部五郎岳、薬師岳プラスで周辺のクールなラインを滑ろうというものだ。「絶対にここだけは落としたい!」と意気込む2人でもないため、安全性と楽しさを最優先。その日の気分と山のコンディションで気ままに行動内容を決める。


登山口への車道アプローチ

シール歩行できるまでどれだけの時間と距離があるのか分からないのが残雪期のお約束。担ぎパートの総重量は約20㎏。4日間腹ペコで過ごすのは嫌だなーっと大量に持ってきた食糧が肩と腰を抉り喰らう。


まだ続く担ぎパート

この後ちょいちょいと雪は出てくるものの、板を履けるレベルの量はない。


担ぎパート→シール歩行へトランジット

寺地山手前までハイクアップすると安定して雪が出現してきたためシール歩行ができたものの、北ノ俣避難小屋を過ぎて2300m付近からは再び板を外して北ノ俣岳に向かって夏道を直登。


気合の担ぎ

前日、仕事終わりに神戸から一睡もせずに車を走らせていたため、ここで急激な睡魔と倦怠感に襲われる。今回の山行でこのパートが一番身体に堪えたかもしれない。

北ノ俣岳山頂到着

ここまで来てしまえば初日の行程はほぼ終わったようなもの。
あとは30秒グライドすれば眼下に捉えた幕営予定地の赤木平に到着だ。


メロウなコンディションの北ノ俣岳北東面

日中の昇温から日の入り前の降温により素晴らしいザラシャラメ雪(シャラシャラしたザラメ雪)に。
ザックに抉られた肩から羽が生えたようにナイスな1本を初日からゲットすることができた。


赤木平幕営地

周りには人影があるわけもなく、我々2人よりも雷鳥のほうが多い。なかなかないシチュエーションだ。
事前に調べた天気予報では、明日が1日を通して快晴。「薬師と五郎どっちにしようか?」「快晴の槍ヶ岳を目の前で見るのが良さそうじゃないか」「いいね」
お湯で薄~く割った黒霧島で初日の頑張りを労いながら、明日の黒部五郎岳に備えて静かにシュラフに潜り込んだ。


2日目サンライズ

GWにもなると日の出が早い。日の出前から辺りが明るくなり、カミナ®ドーム内もバッチリ明るい。


裏銀座からの朝日とカミナ®ドーム

予報通り雲一つないド快晴。黒部五郎岳グライドへの期待が確信に変わった。
赤ちゃん用の粉ミルクに大量の練乳を投下した超ミルクでお互いお気に入りのグラノーラを食らう。さぁさぁ、出発だ。


黒部五郎岳へのアプローチ

いつも朝一の行動はエンジンがかからずグダグダと行動することが多いが、さすがにこの日はテンション高く足取りが軽い。グライドに必要な装備に絞っているためザックも軽く昨日の疲労も全くない。


振り返ると明日グライド予定の薬師岳も凛々しい姿で佇んでいる。


黒部五郎岳直下より

黒部五郎岳からのメインラインとなるウマ沢。雪の付き方も最高だし、斜度も丁度良さそう。現在時刻は8時のため斜面はまだカリカリ。ピークへのアクセスと反対側のカールへのダイブで時間を調整し至高の一本の目指す。


ピークで雷鳥のお出迎え

9時過ぎに黒部五郎岳ピーク着。


黒部五郎岳カール

本日の1本目黒部五郎カール。「もうここは行くしかないよね」
斜面を確認し、吸い込まれそうな綺麗なカールにラインを見定め、いざダイブ。

日射と昇温で若干ジャバジャバな感もあったが、悪くない雪質で上々の1本。


滑ったからには登り返す

カールのボトムから稜線に向けて登り返すのだが、これがとにかく暑い。斜度もありジャバジャバな雪に足を取られるが、先行者がラッセルしたトレースがあったため有難く拝借、体力消耗もそこそこに1時間弱をかけて登り返す。


本日2度目の五郎

現在11時、時間調整もバッチリ。いよいよ本日のメインライン、ウマ沢へ。

最高。
ザラメ具合も丁度良く、ワンターンごとにスピードも乗る。
天気、雪質、斜度、全てが完璧な1本。

興奮冷めやらぬ中、幕営地に戻る。
戻る道すがら、赤木岳ピークまでちょっと登れば、そのままダイレクトでテントに戻れそうだと分かり、赤木岳ピークからテントまで一直線に滑降。
テントから「あそこも絶対いいよな~」と眺めていた赤木岳東面、案の定グッドな斜面であった。


幕営地

テントに戻り、いい感じの時間に昼食タイム。
ブーツで蒸された足を解放し、明日目指す薬師岳を眺めながら悠々とスーパー昼寝タイム。
本日の日程は全て終了したわけであるが、日の入りまでまだ4時間以上ある。
「・・・どうすっか?」
「・・・・サンセットライド?」
「Yeah~」

サンセットライドに向けて北ノ俣岳まで200m上り返し。時間を調整しながらゆるりゆるりと歩みを進める。


北ノ俣岳着

今回は日の入りとは逆方向に滑り込むため、「夕日に向かって」ではなく「夕日を背にして」のサンセットライドだ。なんかイイ響き。

赤く染まる薬師岳、徐々に締まり始めた上々な雪質、ハイパーにメロウな1本をメイクできた。
アドレナリン大放出のスティープな斜面も大好きだが、こんな感じも堪らなく好きだ

テントに戻り、初日に引き続き薄めにつくった黒霧島のお湯割りで2日目の終わりに乾杯。


3日目の朝。素晴らしい朝日とともに行動開始。

この日は薬師沢右俣を狙って薬師岳を目指す。


薬師峠までシール滑走が続く。

滑ったからには登り返す。
「2294m→2926mまでアップかー!キツイなー!」そんなキツさも黒部源流の山々のパノラマ、目の前に迫る薬師沢を眺めていると吹っ飛んでいく。


薬師沢右俣のラインをチェック

9:00には薬師岳山頂に到着。東南の斜面はまだ固く、誰もいない山頂で鳥のさえずりを聞きながらしばし休憩。


登頂!

金作谷カールや中央カールも良さそうだなぁと思いながらドロップポイントへ。
斜面をチェックし、程よく溶けて良いザラメに。GO!黒部五郎ウマ沢に続き素晴らしい1本をメイク。


YAEH!! 

ボトムまで落とすと雪の状態も悪く薬師平への登り返しも面倒なので、ある程度落としたらトラバース気味に緩い尾根に取りつく。


余韻に浸りながら太郎平でランチタイム。雲が湧いてきた。

またも、北ノ俣岳から1本滑り赤木平幕営地へ。何本滑るんだ(笑)
翌日は風雨強い悪天予報。テントを撤収し、下山開始。
日が傾き始めているので、今夜は避難小屋にお世話になることに。


そそくさと下山。雪少ないな~。

4日目は小屋を叩きつける雨音で目が覚めた。昨日のうちに下っておいて良かった。
雪が切れるギリギリまでシールで下り、辛い担ぎが始まる。


「食糧減ったけど担ぐとやっぱ重いわ!」


おつかれさん!

長い車道歩きの間、2nd roundの予定をウキウキ話し合っていた。

神戸に戻りギアを片付けるやいなや、 2024GW 2nd round スタート。高知県四万十へサーフ&渓流釣りの旅へと出発した。アクティビティの旅はまだまだ終わらない!


疲れた体も新緑の渓流で全回復!

 

 

遊びのMVPアイテム1

カミナ®ドーム2

収納性+軽量性の良さに加え、テント内の空間が広く圧迫感を感じずゆったり休息できるカミナ®ドーム2。複数日の山行ではどれだけ快適に、且つ回復できるかがキーポイント。今回のような担ぎパートの長いBC山行には最高にアジャスト。ベースにはやはり安定のカミナ®ドーム。by三井

カミナ®ドームの商品情報へ

遊びのMPVアイテム2

メリノスピン®ライト

残雪期のベースレイヤーはコレ!メリノウール×ポリエステルの薄手のベースレイヤーで、暑い日もある残雪期にオーバーヒートしづらく、良く伸びる生地で快適そのもの。ドライレイヤー®との相性も良く、吸い上げた汗は歩いている間に乾く。メリノウールでニオイも抑えられる。3月~5月の残雪期、10月~11月の秋山に手放せないアイテムになりました!by山下

メリノスピン®ライトの商品情報へ

執筆者:カスタマーサービス課 三井 太成

入社年:2021年

社内では稀有なフットボールフリーク。海外サッカー、Jリーグ、高校プレミアリーグも隈なくチェック。 好きなチームはアーセナル、好きなプレーは正確無比なロッベンのカットインシュート。アルダ・ギュレル(マドリー)がどれだけ突き抜けていくかに注目している。

執筆者:マーケティング課 山下 良太

入社年:2021年

学生時代から魂の1枚を撮るために写真を続けている。銀塩時代、カメラはNikon F3やRollei 35s、フィルムはkodack TMAX400やULTRAMAX400がお気に入りだった。パトローネの装填から撮影、現像、印画紙へのプリントまで手間は掛かるがデジタルとは異なる楽しみがあったと思う。今となってはフィルム代や現像代の高騰もあって撮ることが少なくなってしまった。でも、山に登る時に思うことがある。写真はその瞬間を閉じ込める。山の空気や光、感動や畏怖までもその瞬間を焼き付ける。人生という記憶の中に忘れたくない時を鮮やかに閉じ込めるフィルム写真に再び魅力を感じている。

※自然の中でアクティビティを行うためには、十分な装備、知識、経験が必要です。事前の準備を徹底したうえで、安全に注意してお楽しみください。

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