最強の5レイヤリングとは

マルチアクティビティプレイヤー: 山田 琢也

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空けてはいけない箱を開けてしまいました……。コレには手を出しちゃいけないと……。なのに、やっちゃいました。そして、やっぱり思いました。
SKIMO、おもしろーーい!

先日の白馬八方尾根 大ヴァーティカルレースで念願のSKIMO(スキーモ)デビューを果たしました!

全身、友人からの借り物な上、トレーニング日数は5日(おまけに二日酔い)。これはハプニングだらけだろうという周囲の期待をよそに、トランジット(シールを素早く付けたり外したり、スキーを担いだり降ろしたり)はノーミス、滑りでは転倒やコースミスもなく、中盤から後半にかけて地味に順位を上げていき、無難に5位入賞! おもしろネタ、ゼロ。期待(?)に応えられず、、、すみませんっ。
お祭りムードのレース会場、山の仲間にもたくさん会えて、ただただハッピーな1日になりました。

さて、今回はそのSKIMO(スキーモ:Skimountaineering)ってどんなスポーツなのかをご紹介します。まずは先日のレースの模様をこちらの動画と写真でどうぞ。

©GOAT Inc.(http://nagano-outdoor.com/

レースではセクション毎に走法が変わります。
緑→スキーで上り、赤→スキーで下り、黄→スキーを担いでツボ足で上り。スタートからフィニッシュまで、トランジットにかかったタイムも含めたタイムレースです。

レースはゲレンデサイドで行われました。比較的安全で初心者も入りやすいです。滑走ギアはスキーでもスノーボードでもOK。ただし正式競技ではスキーの長さが、男子160cm、女子150cm前後というレギュレーションがあるそうです。

©GOAT Inc.

登りのセクション。踵が上がるし、ブーツの可動域も大きく、何より軽いので想像以上に楽です。

©GOAT Inc.

強い選手はこのトランジットの時間が短いです。ちょっとでもタイム短縮するために、シールを剥がすときには「スキーを履いたまま」がSKIMO流です。動作はシンプルに、できるだけ素早く。実際の山行でも役に立ちます。

©GOAT Inc.

スキーを背負ってツボ足で走ったり歩いたりするセクションもあります。

©GOAT Inc.

風の抵抗を受けないようにピタピタのレーシングスーツを着用する選手もいます。気分がアガります! 胸にシールを入れる専用ポケットなんかも付いて便利です。

©GOAT Inc.

このSKIMO、山を登ったり下ったり、ツボ足の状態で歩くことも含めたスキーのスタイルの一つです。
ヨーロッパの山岳地帯をできるだけ速く楽に移動するための手段として開発された専用のギアもあります。基本的にBCスキーに使うギアと一緒なのですが、専用ギアになるとスキー、ブーツ、ビンディングの重量が一般的なギアに比べて圧倒的に軽い! その分、お値段も圧倒的・・・こっそり買えるレベルじゃないんですよ・・・(汗)

欧州ではレースも盛んに行われており、トレイルランナーの間では冬場のトレーニングとして主流だとか。またオーストリアに暮らす私の友人は、このSKIMOで主婦仲間と山頂カフェまでランチに行ったりと、わりと一般的なスポーツでもあるようです。

実際にやってみると、登りはどんなギアよりもぶっち切り軽快です。だから楽しいし、下りもアルペンスキーができたらすぐに慣れます。例えるなら・・・

・スノーシュー → ウォーキング
・クロスカントリースキー → ロードランorトラック
・SKIMO → トレラン

というイメージです。クロカンスキーは最もスピードが出て速いけどパウダーになった途端に動けなくなるし、スノーシューは下りも歩かなきゃならないし。SKIMOの走破性は自由を感じました。

SKIMOにはトレイルランナーなら絶対にハマる楽しさがある! ハイテクギアを身にまとい、心拍数をバンバン上げて山に向かっていくワイルドでスピーディなあの感じは正直、病みつきになります。

(全身借り物でドヤ顔の図。スキー、ビンディング、ブーツは専用ギアで、超軽量、超高価です。ポールはクロスカントリースキーなどに使うカーボン製の軽量ポールと同様です。専用ギアとツアー用の違いは主に重量、そして可動域の違いがあります。今回のレースではどんなギアでも参加可でした)

そんなSKIMO、まだ国内では体験できる場所が少ないのが現状です。私もそうでしたが、やってみたいと思っても、ギアが高価でレンタルも希少。いきなり非圧雪の山に入るのも怖いですよね……。最初は気楽にギアを借りることができるとか、ゲレンデサイドを登るとか、ちょっと教えてくれる人がいる、そんな環境があればいいなと思いました。

・・・というわけで!
来シーズンに向けて仲間と一緒にそんな環境を整えたいと思っています。実現するためのハードルは高いのですが、たくさんの方にハッピーな体験をしてもらえると思うとパワーが出ます。

地元・木島平の山も雪がだいぶ融けてきたっていうのに、頭の中はまだまだスキー一色。いつまでたっても走れませんね。あはは……。

遊びこそ全力! ありがとうございました!!

マルチアクティビティプレイヤー
山田 琢也

1978年長野県木島平村出身。全国各地のトレイルランニングレースでは表彰台の常連者でありながら、今なおクロスカントリー・マウテンランニング・MTB等で、地元を遊びつくすことを身上とする、マルチアクティビティプレイヤー。finetrackエグゼクティブパートナー。