最強の5レイヤリングとは

投稿者: 畑本 恵里  ■写真:畑本・Miguel

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スタッフの遊び記録
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北海道、東北、はたまた海外? 夏休みは少し遠くの山に行けるチャンス! と、思っていたのですが、行きたいところが多すぎて迷っている間に迫ってきてしまった夏休み。あわてて航空券を調べてみるものの、当然すでに私の手が出る金額ではなく…。
そこで今回、夏休み5日前になって急きょ立てたプランが「北アルプスをのんびり歩く9days」。普段は週末にバタバタと行って登って帰ってくることが多い北アルプス。でも、夏休みをまるっと全部使えば、「ロングコースをスローペースで。」そんな贅沢を叶えることができるのでは…?

■山行日:2018年8月11日~19日
■ルート:室堂→五色ヶ原→スゴ乗越→薬師岳→黒部五郎岳→双六岳→槍ヶ岳→横尾→上高地

■1日目
この日は雷鳥沢キャンプ場で幕営の予定とし、室堂までの移動に1日を費やします。朝出発すると、改めて感じるフィールドまでの遠さ。
移動中は降っていた雨も室堂に着くころには止み、息を呑むような夕景でした。

■2日目
ガスの中、テントを撤収して五色が原へ向かいます。

一ノ越は立山・剱方面への登山客でにぎわっています。その中で偶然にも友人に6年ぶりの再会。登山客の多い山域ではこんなことも起こるのだなぁ。

五色ヶ原方面に行く人は比較的少なく、もともとスローペースな上に9日分の食料で膨らんだバックパックを背負う我々には、背後を気にせず歩けるのが嬉しいポイント。
たまに後方からハイスピードで通り過ぎていくTJARのランナーたちに声援を送りながら、ガスで真っ白な稜線を歩きます。

ザラ峠を越え、五色ヶ原に到着したころには、少し晴れてきたガス。

五色ヶ原や薬師岳は、私の父親も好きな山域で(といっても父が山を歩いていたのは50年ほど前の話になるのですが)、実家に帰るとよく当時の写真を見せてもらいます。
ちなみに、下は昭和38年に父が撮影した五色ヶ原小屋。

テントを張り、夕食を作っている間に日が傾いていくテント場。
まだまだこれから数日間は山を歩き続けられると思うと、いつも以上にゆったりとした気分。いやぁ、贅沢です。

■3日目
ゆっくり起きて朝食を採り、テント撤収の頃には雨が降り始めました。
膝を痛めている仲間のペースに合わせて、超スローペースで歩きます。
本降りの雨の中だとゆっくり座って休憩する気分にもなれず、ランチもそこそこに、ひたすらゆっくり歩き続けるのみ。

ふと、視線を下に向けると、目の前のトレイルを雷鳥が走り寄ってきて、こちらの足に気づいて慌てて踵を返してハイマツ帯に逃げていきました。
あんなに俊敏に動く雷鳥を見るのは初めて。思わず雷鳥の走り去ったトレイルを雷鳥目線で覗き込みます。(雷鳥が写っていないのが残念!)

スゴ乗越に着くころにはレインウエアもバックパックもずぶ濡れ。こんなに雨に降られる山行は久しぶりです。

川のように水が流れる登山道をおもしろがって撮影していたら、一眼レフカメラが壊れて1.5キロのオモリと化してしまいました。のちにこれが修理費ン万円の出費となることに……。

■4日目
青い空が見えて心弾む朝。間山方面に向かって進みます。

しかし間山を過ぎるころにはまたガス…。
そんなガスのなか、ゴロゴロした岩の間を縫ってこちらに歩いてくる登山者が。

……と思ったら、それは営業担当の稲田!

上高地から入り、穂高・槍・立山・剱をすべて歩く欲張りプランを、6日間のファストハイクという形で実行するらしい。それもまた楽しそう…!

同じ山域を歩くにしても、スタイルが違えば1日の行動量もまったく異なり、景色の見え方もルートの印象もまた我々とは違うはず。
そんな遊びの幅広さも、また、山の魅力ですね。

颯爽と去っていく稲田を見送って、こちらはのんびり歩きを再開。
薬師岳に到着し昼食を採る頃には、天気も回復してきました。

しかし気持ちいい稜線歩きを堪能しているうちに、また雲行きが怪しくなり、薬師峠でテントを張る頃には雷雨。雨に濡れながらテントを設営し、雷におびえながらの夕餉となりました。

■5日目~6日目
昨日の雷雨はどこへ行ったんだろう? と思うような空。

ため息の出る景色です。

しかし午後からガスが出始め、やがてそれは嵐のような雨風に。

黒部五郎岳への登り2600m付近からは、強風で立つのがやっとの状況。
ダブルストックで耐風姿勢を取りながら、どうにかこうにか黒部五郎小舎にたどり着き、そちらで停滞させていただくことに。

■7日目

イージーデイを予定していたこの日は、黒部五郎小舎から双六小屋を目指して歩きます。

天気は良いけど気温が低いため、レインウエアを着込みます。

三俣蓮華岳も双六岳も、気持ちいい青空の下。雨の山も好きだけど、やっぱり晴れた山は最高だなぁ…と、気分の高揚を抑えきれません。

今回の山行7日目にして初めての、安定した晴れ。ひゃっほー!

双六小屋に到着後は、テント設営を済ませてありとあらゆる装備を天日干し。
装備が乾くまでの間に、小屋でビールやワイン、そしてケーキをいただきました。
縦走も長期にわたると「甘~い炭水化物をたらふく食べないと満たされない!」という、どこか焦りにも似た気分を覚えることがあります。
そんなわけでこの日は、食事もおやつもお酒もなるべく自力で…という信条をコロっと変えて、小屋のメニュー豊富な夏の北アルプスの恩恵にあずかりました。

■8日目

同行者が体調不良のため、新穂高温泉へ単身エスケープ。こちらは単独で槍ヶ岳を経由し、横尾をめざします。

ソロになると、山の楽しさに上がるテンションを抑えてくれる人がいない分、はしゃぎすぎてしまいます。鼻歌まじりに樅沢岳を通過し、西鎌尾根を快走。

硫黄尾根のカッコよさ。

徐々に近づいてくる槍ヶ岳。

周囲に誰もいないことを確認し、セルフタイマー自撮りを試みます。

槍ヶ岳の肩に到着したのは9時過ぎ。槍のピークはスルーするつもりでしたが、あまり早く降りるのももったいないので、登山者の少ない槍を往復しました。
槍のてっぺんから、今日までずっと歩いてきた方向を眺めます。

電波が入ったので携帯を確認すると、新穂高に向かった仲間も順調に下山中との連絡が。
ひとまず安心して昨夜作ったおにぎりをササっと食べると、横尾にむけて下山を開始。

口笛を吹きながら走り下りていると……

今度は開発担当の中島に遭遇!

もともとは折立から雲ノ平を経由して新穂高温泉まで歩く予定だった彼女は、天候を見て計画変更。上高地から槍ヶ岳をのんびり3日間でピストンするコースを楽しんでいたそうです。

お互い今夜は横尾でテント泊。横尾での乾杯をお楽しみに、一緒に歩き出します。

……が、横尾まで我慢できず、槍沢で乾杯。

ゆっくりビール休憩をしたら、今度こそ横尾へ。

と、思ったけど暑さに負けて途中の沢で少し涼み…

横尾到着! 普段なかなかやる機会のない女子二人の旅も楽しく、ついついビールにワインに…とお酒が進みます。

そうして更けていく夜。
実はこの日、誕生日だった中島。おめでとう!

■9日目
帰りのバスまで時間に余裕があったので、散策を楽しみながら上高地へ。
徳澤でソフトクリームをいただき、嘉門次小屋でイワナやお蕎麦をいただき…。小梨平で9日ぶりとなるお風呂に入ったら、予想以上の気持ちよさでした。

あぁ、楽しかった!

 

前半は毎日雨が降った今回の山行。エバーブレス®フォトンの着心地の良さ、動きやすさがなければ、雨天に対してもっとストレスを感じていたかもしれません。リンクベント®を活用することで、運動量の増える登りでも、温度調整が容易になります。

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