DRY LAYERING ドライを重ねる 5レイヤリング

投稿者: 平田 渓  ■写真:井澤・衣川・山下

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スタッフの遊び記録
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ある先輩社員から一件の連絡が届いた。

「お花見自転車ライドに行かない?」

新入社員である私を気遣ってのことだろうか、はたまた純粋な遊びの誘いなのかは判然としないなか、尊敬している先輩との「お花見」「自転車ライド」という幸せワードに私の心は昂っていた。
これが「創り手」となった私の最初の「遊び」となった。

■アクティビティ日:2023年4月22日

桜前線も北上し、陽気に心躍らせる4月下旬の休日。今回の自転車ライド参加者9名は兵庫県の最高地点の駅である生野駅に集った。

今年は例年より桜が早く散ったようで、惜春の自転車ライドとなった。


車にぎゅうぎゅうに詰め込まれた僕らのロマン…

ファイントラック社員にとって休日の遊びは仕事と同じくらい大切な時間である。よし、こうなったら徹底的に遊ぶぞ、いやこの場合テッテ的というのが正しい文法か…。

これまで私は通学程度でしか自転車に乗った経験がなく、オフロードを走行するという初めてのアクティビティにドキドキしていた。

生野駅で皆、車に積んできた自転車を手際良く組み立て、各自で準備運動を行なった後、ぬるっと自転車ライドがスタートした。

今回の自転車ライドは金山代表考案のルートで、生野駅〜旧街道~朝来インター〜矢代坂トンネル~建屋川〜城山採石場~養父市街~養父神社〜和田山駅〜武田駅~青倉駅〜新井駅〜生野駅の70キロ程度、比較的グラベル入門向けのコースである。

この日はとても風が強く朝来インターへ向かう緩やかな下り坂でも時折、ペダルを動かさなければいけないほどであったが、皆の喋り声や川の流れ、木々の揺れる音が耳障りよく反響していた。

しばらくすると、舗装道から外れた畦道を迎え、いよいよグラベルロードスタート。手に伝わる振動や土埃の匂い、すべてが新鮮な感覚であった。

車道に戻って矢代峠を立ち漕ぎで駆け上り、ひんやりしたトンネルを潜った先の建屋の町に下る。

すると、金山代表の手信号は右を示した。視線を移した先には、膝くらいの背の草と、砂利というには大きい気もする石がぬかるみの中に転がっているオフロードが広がっているではないか。

「え、こんなとこ行くの?」と、正直な心の声が漏れた私をよそに一行はオフロードをぐんぐん進んでいく。

最後の春を楽しむべく日向ぼっこしている蛇や毛虫をよけながら大粒の石、ぬかるみに取られるタイヤをコントロールする難しさがおもしろい。

しばらくペダルを漕ぐと、「なるほど、わかってきたぞ」と得意げになってきたその時、前方の誰かが「花だ!花だ!桜の花だ!」と言った。

それはピンクと緑が丁度半々ほどに色づいた葉桜の並木であった。

皆、カメラを構えたりおしゃべりをしたりお菓子を食べたりと半ば諦めかけていたお花見ライドが急に実現し童心に帰っている様子だ。

すっかり元気になり、養父市街、養父神社、道の駅但馬楽座、和田山駅、天空の城・竹田城の麓駅の武田駅とグラベルミックスのコースを楽しむ。

足首を撫でる伸び放題の草、自分が走る道、前の走者との距離感、自転車のバランス、ギアの塩梅、全てが初めての感覚でいろんなことに気を配るアクティビティが大好きだ。

最後はスタート時に気持ちよく下ってきたはずの生野駅までの急坂をなんとか登りきりフィニッシュ。

ゴール後、「物足りなかったやろ~」と笑顔で尋ねる金山代表に、私は笑っている膝を抑えながら「はあぁ」とかなりひきつった表情でしか返事できないほど疲労していたが、初めてのグラベルミックスの自転車ライドはとても気持ちよく、次こそは満開の桜の中の自転車ライド、いや紅葉もよさそうだなと頭の中で妄想を働かせるほどにグラベルライドにのめりこんでいた。

 

遊びのMVPアイテム

フロウラップ®

ドライレイヤー®、ベースレイヤーの上着にフロウラップ®をチョイス。当日はかなりの強風であったが、フロウラップ®で風を防ぎ、ベンチレーションで内側のオーバーヒートをコントロールしたことで終始心地よくアクティビティを楽しめた。

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