DRY LAYERING ドライを重ねる 5レイヤリング

~2025秋冬新商品「ポリゴンヘリオス」開発STORY~
雪、氷、スノーシャワー。絶えず“濡れ”と“冷え”のリスクに晒される冬期登攀。行動中だけでなく、ビレイや設営といった“静止時”にこそ真価を発揮する保温着は作れないか。そんな想いから生まれた雪山専用設計のアウターが「ポリゴンヘリオス」です。厳冬期の雪山に求められる暖かさと機能を追求した、その開発ストーリーをご紹介します。

目次

  1. 濡れへの強さを活かした保温ジャケット
  2. 徹底した雪山専用設計

濡れへの強さを活かした保温ジャケット

2013年に独自開発したシート状保温素材「ファインポリゴン®」は、濡れてもロフトを保ち、保温性が低下しにくいことが最大の特長です。さらに、羽毛や中綿の抜けの心配がないため、ダウンでは使えない目の粗い生地との組み合わせも可能で、通気性を必要とするウエアにも対応できます。

濡れても保温性を発揮する、シート状立体保温素材「ファインポリゴン®」。

これまでファインポリゴン®を使ったウエアは、主に行動中の着用を目的としたミッドレイヤーが中心でした。

しかし、雪山での宿泊やビレイ中など、「静止時の保温」が求められる場面も少なくありません。止むことなく降り続ける雪、容赦なく降りかかるスノーシャワー、忍び寄る氷点下の冷気――。冬期登攀や雪山での泊まりは、常に濡れと冷えのリスクにさらされます。

冬期登攀では静止している時間が長く、段々と体温が奪われていく。

そんな過酷な状況下で体を守るために誕生したのが、ビレイジャケットのようなアウター「ポリゴンヘリオス」です。

徹底した雪山専用設計

雪が付着したハードシェルの上から羽織ることも想定し、表地・裏地ともに撥水加工を施した薄手ナイロン生地を採用。この生地はストレッチ性もあり、行動中の動きを妨げません。

撥水性と伸縮性を併せ持つ薄手ナイロン生地。

中綿のファインポリゴン®は2~3枚をキルト加工し、部位ごとに重ね合わせて配置することで、必要な箇所にしっかりと嵩高性を確保しました。

フロントファスナーには、氷点下でも凍結しにくく上下から開閉できる5号ビスロンファスナーを使用。袖口は広めに設計し、アジャストタブによってアウターシェルや厚手のグローブを着用したままでも素早く着脱が可能です。ファスナーの引き手には大きめのループを採用し、グローブをしたままでも掴みやすさに配慮しました。

スムーズに手が通る袖口など、冬山ならではの細やかなギミックを搭載。

また、ハンドウォーマーポケットや胸ポケットに加え、グローブを収納できる大型の内側メッシュポケットを2か所装備。細部まで雪山での実用性を追求しています。

ポリゴンヘリオスは、雪山での防寒アウターとして幅広いシーンで活躍する雪山専用設計。 付属のスタッフバッグに収納して、この冬のアクティビティにぜひご活用ください。

(finetrack開発担当スタッフ 夏見)

濡れてもロフトを保つ独自開発素材ファインポリゴン®を活かし、雪山での停滞時に必要な保温性を備えたアウター。撥水性・ストレッチ性を併せ持つ生地や大型ポケットなど、雪山での実用性を徹底追求。厳冬期登攀から泊り山行まで幅広く活躍します。

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