
毎年7月、海の日を含む3連休を丸ごと使って楽しむ「楽しい沢」。今年はどこへ行こうか、直前まで行き先を決めかねていた。天気予報とにらめっこしながら候補を探していると、どうやら南アルプスの天候が良さそうだ。ならば、急がず、焦らず、沢そのものを楽しもう。そうして行き先に選んだのが、大井川・信濃俣河内。2泊3日、のんびりと沢をたどる旅へ出かけることになった。
■アクティビティ日
2026年7月18日~2026年7月20日
Day 1_7/18(土)
深夜、神戸から車を走らせて長い林道を抜け、ようやく南アルプスの玄関口・畑薙ダムに到着した。短い仮眠を取り、夜明けとともに出発する。
沼平駐車場から少し戻って対岸へと渡り、林道信濃俣線をひたすら歩く。小雨がぱらつき、まとわりつくような蒸し暑さの中でのスタートとなった。

林道を歩きすぎて下降ポイントを見過ごしたため、立ち木を使って懸垂下降で降りる

無事に河原へ着地

しとしとと小雨が降り続く中、遡行を開始する
序盤の第一ゴルジュを抜けると、高台に絶好の幕営適地を発見した。当初はもう少し先まで進む予定だったが、雨模様の空を見上げ「今日はここでいいか」とあっさり決定。日もまだ高いうちに行動を切り上げる。

中俣沢と小沢の出合いで幕営。タープを張って雨宿りをしていると、次第に雲が切れて青空が広がってきた

ゴージュタープとゴージュタープミニを連結。快適なリビングスペースが完成した
Day 2_7/19(日)
翌朝は抜けるような快晴。やはり沢登りは青空が広がってこそ気分が高まる。今日は標高1660mの出合いを目指し、のんびりと高度を上げていく。

せっかくの源流部、竿を振りながら釣り上がる

気配を消し、静かに釜へと近づく

頭上に広がる青空に向かって、水飛沫を浴びながらシャワークライミング
しばらく歩くと、谷が狭まり第二ゴルジュが現れた。

水深は浅く、足が着く場所も多い

水路を泳いだりゴルジュの景観を存分に堪能する

丸太を登って上段の滝を偵察

水を浴びながらのステミングも楽しい
ゴルジュを抜けると谷が再び開け、目的地の1660m出合いに到着した。ここにも誂えたような素晴らしい高台の幕営地があり、今夜の宿とした。

またしても快適な高台の幕営地を発見
Day 3_7/20(月)
最終日も安定した好天に恵まれた。荷物をまとめ、稜線上の茶臼岳を目指して出発する。

谷底に陽が差し込むまでは肌寒いが、登り始めればすぐに体が温まってくる

岩陰から現れたオコジョが獲物をハントする決定的な瞬間を激写
頭上の視界が開け、空が近くなってきた。標高がぐんぐんと上がっていくのを感じる。

高度感のある滝を直登

源頭らしい静けさに包まれる

苔むした岩肌から滲み出る「最初の一滴」を発見
シラビソの原生林をかき分け、ハイマツ帯へと抜ける。稜線はもう目と鼻の先だ。

スカイラインが目の前に迫る

軽い藪漕ぎを終えて一般登山道へ飛び出し、ほっと一息

登山道を少し歩き、無事に茶臼岳へ登頂
山頂からの大展望を楽しんだ後は、下山路へ。今回はヤレヤレ峠を登り返す林道ルートを避け、干上がった畑薙湖の湖底を歩いてショートカットを試みた。

ヤレヤレ峠を通らず、干上がった畑薙湖を歩いて戻る

まるでマングローブ林のような独特の異空間が広がる

広大な畑薙湖を突っ切ることで、大幅なショートカットに成功
コンセプト通り、3日間の充実した沢旅となった。
来年の海の日の3連休は、果たしてどこの沢にいるだろうか。

ドライレイヤー®インナーソックス5本指レギュラー
沢登りでは、毎回欠かさず導入している密かな必須アイテム。足袋型ソックスなどの下に重ね履きすることで、冷たい水が直接肌に触れ続ける不快感を和らげ、冷え感の軽減に一役買ってくれます。水から上がった後も、高巻きや下山時の歩行において、濡れによる肌のふやけや靴擦れといったトラブルを軽減。快適な沢遊びをサポートしてくれます。

執筆者:マーケティング課 山下 良太
入社年:2021年
暑い夏はサーフィンと沢登りを楽しんでいます。サーフィンで培った泳力や大波に巻かれた時の水中での冷静さは、沢での泳ぎに役立っている気がします。