DRY LAYERING ドライを重ねる 5レイヤリング

3/12022

より気軽に使えるデザインを目指して。ドラウト®センサーがリニューアル

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~2023春夏新商品「ドラウト®センサー」開発STORY~
程よい厚みと優れた吸汗蒸散性で、2005年のリリースからファンを増やしてきた行動保温着「ドラウト®センサー」が2023年春リニューアル!より幅広いアクティビティで使いやすいように、デティールやデザインを一新しました。その開発背景をお届けします!

目次

  1. 隠れた名プレイヤー「ドラウト®センサー」
  2. 生地はそのままに、よりマルチに活躍する一着に
  3. スポーティーさを抑えたシンプルなデザイン
  4. 窮屈さを感じにくいゆとりのある首元
  5. 使いやすさにこだわったデティール
  6. メンズではジップネックも展開
  7. タフで軽快な着心地を、ぜひ幅広いフィールドで

隠れた名プレイヤー「ドラウト®センサー」

finetrack創業後、間もない2005年の初代リリースから5回目のリニューアルとなる「ドラウト®センサー」。ドライレイヤーやアウターシェルと比べると目立たない存在ですが、春~秋の登山だけでなく、トレイルランや自転車など多量の汗をかくアクティビティに最適な行動保温着としてファンを増やし、リニューアルを重ねてきたシリーズです。

特筆すべきは、生地が備える性能の高さで、ファイントラックウエア内でも抜群のクオリティを誇ります。

生地は、春夏らしい薄手であるものの、優れた汗処理性能を備える三層構造で、吸汗性、速乾性ともに、一般的な春夏保温着の約4倍のスピード感です。

また、山深いフィールドや岩場でも気兼ねなく羽織れる生地のタフさ(摩耗耐久性)も、ハードユースを好むファイントラックユーザーに愛されてきた理由です。

そんなドラウト®センサーが、今回のリニューアルでは、優れた機能性を備える生地は継続しつつ、より幅広いフィールドやアクティビティで着用していただきやすいデザインへと生まれ変わりました。

リニューアルを担当した企画課夏見に今回のデザインについて話を聞きました。

生地はそのままに、よりマルチに活躍する一着に

デティールにもこだわって開発したと語る商品企画課スタッフ夏見

—-新ドラウト®センサーの最大のリニューアルポイントはどこですか?

夏見:生地の最大の特徴をであるタフさを活かしつつ、よりマルチなアクティビティ・フィールドで使いまわす為の色やディテール、デザインの一新です。

—-デザインで工夫した点をおしえてください。

夏見:ドラウト®センサーの生地は、もともと表面にみられる畝が角度によってわずかな光沢を帯び、春夏らしい生地厚と相まって爽やかで、アウトドアウエアとしてはとても品のある生地感をしています。

そこで、この良さを引き立たせるためにも、スポーティさを抑え、様々なシーンで気軽に羽織れる存在を目指しデザインを考えました。

そこで、次の3つにこだわりました。

  • シンプルなデザイン線
  • 首元のゆとり
  • ファスナーなどの細部の見直し

スポーティーさを抑えたシンプルなデザイン

—- 3点について順番に聞いていきたいのですが、気軽に羽織れるデザイン線とはどんな工夫ですか?

夏見:スポーティーさを抑えたかったので、デザインとなる切替線を強調するステッチも、できる限り入れない方向にしました。

—-シンプルなデザイン線のためか、見た目がよりすっきりしたように感じました。サイズ感なども変更したのでしょうか?

夏見:男女ともに、少しサイズの変更を行いました。

特に女性用では、最近の傾向として、極端にフィットさせすぎない、例えばアウトドアに限らずウエストラインを強調しないシルエットが主流となってきていますので、ややゆとりを持たせ、さらにバストとウエストの差を緩やかにしています。

窮屈さを感じにくいゆとりのある首元

—-襟のカタチはどう変わったのでしょう? またどんなメリットがありますか?

夏見:まず男性の襟は、旧シリーズからのスタンドカラーを踏襲。登山時だけでなく、自転車といったやや前傾姿勢をとるようなアクティビティでも窮屈さを感じにくくするよう、首元のゆとりの見直しを行いました。

また、女性用の襟は、男性と同じスタンドカラーだった仕様を、首の後ろの日焼けを防ぎつつ、より気軽な羽織モノとして着用していただけるように、ブルゾンなどでみられる前下がりのデザインにしました。

使いやすさにこだわったデティール

—-3つ目である細部の工夫についても詳しく教えてください。

夏見:今回ファスナーと引手の部材を一新しています。

まず、フロントファスナーには、薄く平滑な仕上がりとなるTPS縫製を採用しています。TPS縫製でのファスナーは2シーズン前からファイントラックのL3シリーズで採用が続いていますが、ファスナーと本体生地の重なりを最小限に抑える縫製技術で、平滑な仕上りになるのはもちろん、着用感がとても軽く感じられるのではと思います。

夏見:そしてフロントとポケットのファスナーの引手は、素手や薄手のグローブでも操作しやすく、さり気ない細引き仕様に変更しています。

夏見:次に、袖口の仕様もブラッシュアップしました。

旧シリーズでは腕まくりの良さを考慮し、伸縮性のあるニット生地を配していましたが、今回、ドラウト®センサーの生地が備える本来の伸びの良さを活かしつつ、痛みや濡れから手口を守る目的で、撥水性のあるラピッドラッシュ生地で縁巻きにしたことで、より機能的でスタイリッシュな仕様になったのではと思っています。

—-確かに、細かな仕様や部材の変更ですが、着回ししやすいシンプルさを感じます。あと、ロゴも今回から本体カラーにマッチングさせたロゴ色になりましたね。

夏見:はい。ロゴもデザインの一部ですので、シリーズによってロゴを本体カラーにマッチングさせています。今回はセンサーの持つ美しい畝を引き立てる刺繍ロゴを採用しました。

夏見:それから、大きなリニューアルポイントとして、ジャケットにはハンドポケットがつきました。

初代からずっと胸ポケットはあっても、ハンドポケットはなかったのですが、肌寒い時期のハンドウォーマーとしても、携帯や小物をいれる用途としても、使いやすさを実感していただきたくて採用に踏み切りました。

—-ハンドポケット、皆さんに喜んでもらえるといいですよね。

夏見:はい。男性用にはハンドポケットだけでなく、行動中に便利な胸ポケットもあるので、使い分けしやくなると思います。

メンズ展開ではジップネックも展開

—-今までジャケット中心で伺いましたが、メンズにのみ展開したジップネックについてもリニューアルポイントを教えて下さい。

軽快さを大切にデザインしましたが、遊んでいると何かしらちょっとした物だけでもポケットに入れたいという瞬間があります。そんな時に、このインナーポケットが便利です。あまり重いものや汗を多量にかいている行動時にモノを入れることはお勧めしませんが、行動食や小物入れにお使いいただければと思います。

タフで軽快な着心地を、ぜひ幅広いフィールドで

—-では、最後になりましたが、新しくなったドラウト®センサーをどんな方に着ていただきたいですか?

夏見:登山はもちろん、クライミングやオールロードなど発汗の多い自転車でも、ぜひ使っていただきたいですね。抜群の汗処理性能で快適なのはもちろん、泊りの山行でも抗菌防臭性能でニオイにくいです。また生地のタフさを実感できるバリエーション登山やクライミングにも最適です。

また、これまでドラウト®センサーのユーザー様は男性が圧倒的に多かったのですが、もっともっと女性の皆さんにも着ていただきたいと願っています。

タフで何より軽快な着心地にきっと満足いただけるはずです。

(文/fun to track編集部)

汗を瞬時に吸い上げて蒸散させる、優れた汗処理能⼒を備えた中間保温着。やや薄⼿⽣地ながら⾼い通気性と保温性、アウターとしても着⽤できる⽣地強度で、春から秋の幅広いシーズンに活躍します。

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